神戸牛はなぜ美味しい?
神戸牛といえば、日本の最高ランクの牛肉です。
その特有の赤身の甘味と脂肪の風味は世界規模で最高級の味として認知されています。
そんな神戸牛ですが、なぜそこまで美味しいのでしょうか?今回は、神戸牛の旨味の秘密についてお話します。
厳しい基準を満たした牛肉
まず第一に、国内で最も厳しいとされている牛肉の質の基準を満たしたもののみが、「神戸牛」というブランドを背負うことが許されます。
逆に言えば、少しでも条件に満たないものは神戸牛と呼ぶことができません。
ですので、神戸牛として世に出回っている牛肉は、全て高品質なものであるということになります。
まろやかな舌触りの秘密
では、なぜ神戸牛は美味しいのでしょうか。
ほかの牛肉と異なる点について具体的にお話します。
まず、神戸牛には脂肪がお肉の中に細かく入っています。
これが絶妙な霜降りとなり、口に入れた瞬間にとろけてしまうような神戸牛ならではの食感を生み出します。
その特有の舌触りが好きという方は多いのではないでしょうか。
すぐに溶けるためあっさりとしていて食べやすいことも特徴です。
特有の甘味の秘密
次に、味についてです。
お肉の味は、「餌」によって決まると言っても過言ではありません。
質の高い餌を食べた牛のお肉は、それだけ美味しくなるものです。
但馬地方で育つ神戸牛の場合、極めて質の高い草、水を食しています。
さらに、山草にはもともと肉牛を育てるための薬草がふんだんに含まれています。
これに加えて、動物質性飼料なども一切使用せず育て上げられています。
こういったことから、お肉そのものの旨味も特別なものとなります。
脂肪の香りとも絶妙にマッチし、まろやかな味を醸し出します。
これらが、神戸牛を美味しいとされる要因となります。
口の中でとろけるようなまろやかな食感は、最良の霜降りによって生み出され、特有の甘味は、育つ環境や食す餌によって生み出されているのです。
血統が違うと霜降りにならない?
最後に余談ですが、先ほど述べた霜降りについてですが、実はどれだけ優れた環境、優れた餌を与えられても、特有の霜降りが生まれないというケースは少なくありません。
というのも、霜降りが生み出されるためには、環境以外に絶対不可欠なものがあります。
それは、「血統」です。
血統の純潔性が高い牛ほど、より芸術的な霜降りとなり、結果的に旨みに繋がります。
ですので、環境、餌、血統の三拍子が揃ってはじめて立派な神戸牛とされます。
逆に言えば、環境と餌がどれだけ整っていても、血統が異るなだけで。
旨みの元となる霜降りを形成することができないということです。
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