鹿児島の特産品には農林水産品・加工品、工芸品、菓子類などがあります。
いずれも鹿児島の特色を充分生かしたものばかりで、お土産として他県の方に珍しがられ喜ばれるものばかりです。
海の幸・山の幸!農林水産品・加工品(畜産品含む)
数多ある鹿児島の特産品の中でも代表的なものを挙げてみます。
黒豚・黒牛・黒酢に代表される「鹿児島の黒」
鹿児島県の農水産品は温暖な気候・黒潮とは「鹿児島の黒」をキーワードにした特産品を全国的的にPRしていますが、まさに黒豚・黒牛・黒砂糖・黒酢がその代表格。
黒豚
鹿児島の黒豚は「六白」と言われる「バークシャー種」です。
特徴はなんといってもコク、そしてまろやかな口当たり。
しゃぶしゃぶでいただくとその美味しさがよくわかります。
「鹿児島にきたら○○」とごひいきの黒豚料理店を決めている方も多いとか。
黒牛
黒牛は鹿児島在来種を品種改良してできた黒毛和種です。
と口の中でとろけそうなラ肉質、「サシ」と呼ばれる霜降りのバランスが絶妙です。
JA鹿児島は「ギュージンガー・ブラック」というキャラクターでキャンペーンをしています!
黒砂糖
黒砂糖は江戸時代初期に奄美に伝わった伝統的な特産品です。
幕末の薩摩藩の財政を支えたのはこの黒砂糖の租税収入だったといわれています。
黒砂糖は白砂糖よりもミネラル分が豊富に含まれています。
また黒砂糖を間食にしている奄美の女性はシミ・そばかすが少ないというデータもあります。
黒酢
黒酢は、江戸時代から作られている伝統的な調味料です。
普通の酢よりも色は濃く、香りも強いですが健康によいと言われるアミノ酸が多く含まれています。
近年はサプリとして手軽に取り入れられています。
桜島には世界最大と世界最小の特産品が!
毎日のように噴火を続ける桜島の麓にも鹿児島を代表する特産物が栽培されています。
桜島大根
桜島大根は桜島の土地の特色を生かした農産品で、カブに似ていますが、ギネスブックに掲載された世界一大きな大根です。
重さが平均して約6キロ、直径は50センチ前後ですが、もっと大きく重いものもあります。
桜島小みかん
桜島小みかんも世界一小さなみかんとしてギネスブックに載っています。
また、1本の木から普通の温州みかんよりも多くの実をつけることとしても知られています。
現在の温州みかんは品種改良されて種がないものが多いですが桜島小みかんは種があります。
その種のまわりのペクチンは良質の植物繊維として美容・健康にも効果があります。
海の恵み豊かな鹿児島で獲れた魚で作る「つけあげ」!
「さつま揚げ」というのは鹿児島以外、鹿児島では「つけあげ」と言います。
新鮮な魚をすりみにして揚げたものですが、「つけあげ」の特徴はつなぎに「自然薯」を使っていることです。
そして、砂糖が入っています。
鹿児島以外の食品メーカーが作っている「さつま揚げ」は甘くないのです。
ぜひ、本場鹿児島の「甘いつけあげ」を召し上がってみてください。
今では全国的にも有名となった菓子類
お菓子にも鹿児島ならではのモノが存在します。
鹿児島の夏には欠かせない「しろくま」!
夏になると鹿児島のレストラン・喫茶店などでメニューに加わる「しろくま」。
西田町にあった綿屋さんが夏になると布団が売れないので始めた練乳かけかき氷が発祥といわれています。
レーズン・さくらんぼなどトッピングが白熊の顔に似ているので「しろくま」と名づけられました。
クール便で県外にも発送できます。
鹿児島の夏をご賞味ください。
鹿児島銘菓の代表格・「かるかん」
鹿児島のお菓子といえば「かるかん」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
かるかんは山芋と砂糖でできていますが、鹿児島のシラス台地でも成育する山芋と、砂糖を入手しやすい鹿児島ならではの伝統的なお菓子です。
史料では江戸時代から続いているといわれています。
しっとりとして口の中でとろける食感が人気の秘密です。
時を越えて薩摩藩の歴史を感じる工芸品
食べ物以外にも鹿児島には特産物がたくさんあります。
薩摩切子は一度は途絶えたものの復活!
鹿児島伝統のガラス製品である薩摩切子は第10代薩摩藩主・島津斉興によって始められました。
第11代藩主・斉彬が興した尚古集成館の中にガラス工場が作られ、そこで生産されたと言われています。
その製法は幕末から明治にかけて途絶えてしまいましたが昭和に入って復刻されました。
薩摩切子の特徴は鉛の含有率が高いのでガラス内に「ぼかし」といわれる微妙な色合いが見られること。
ガラス工芸品が好きな方々には人気のある工芸品です。
日本と朝鮮のかけはしとなった薩摩焼
薩摩焼の祖は安土桃山時代、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に連れ帰った陶工です。
やがて薩摩に居を定め薩摩の土で作ったものが薩摩焼です。
薩摩焼は大きく「白薩摩」「黒薩摩」と分かれ、「白薩摩」は上品で清楚なイメージ、「黒薩摩」はどっしりとした男らしいイメージがあります。
根付などの小物から花瓶・壷などの大きなものまでいろいろありますので、お土産には予算に合わせて選ぶことができます。
大島紬に触れて奄美の歴史に思いを馳せる
大島紬は今でこそ伝統工芸品なのですがもともとは島民が自作する普段着・作業着でした。
特産品として薩摩藩に献上され、いわゆるカジュアルな外出着として人気が出てきたのです。
今でも手機で生産されるあたたかみのある織物です。
和服に仕立てたあとの端切れで財布・ネクタイ・ポーチなども作られていますのでお土産としてもお求め安いです。
鹿児島県は食・文化ともに歴史に裏付けられた特産品が数多くあり、ここでは紹介しきれないものはもたくさんあります。
ぜひ、鹿児島の特産品をお手にとってみてください。
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