南の島で生まれるブランド牛
沖縄県の八重山諸島の島のひとつである石垣島はハワイとほぼ同じ緯度に位置しています。
南国ムードあふれるリゾート地としても大変人気のあるエリアですね。
日本の最南端に位置する石垣島は温暖な気候をいかして畜産業に力をいれています。
石垣牛とは?
石垣牛と呼ばれるには以下の基準を満たす必要があります。
八重山郡内で生産及び育成されたことを示す登記書及び生産履歴証明書を有すること
生後おおむね20か月以上八重山郡内で飼育されたこと
黒毛和種で去勢された牛または雌牛であること
去勢牛なら24~35ヶ月、雌牛なら24~40ヶ月の範囲で出荷されたこと
となっています。
かなり細かく決められていますね。
品質の区別は2種類
また肉の品質によって2段階に分けられています。
肉の品質としては日本食肉格付協会の格付で
肉質等級4以上・歩留等級B以上で「特選」
肉質等級2以上・歩留等級B以上で「銘産」
という区分になります。
これらの細かい基準を満たした牛肉には石垣牛ラベルが発行されます。
沖縄の自然がうんだ牛肉
石垣島には温暖な気候やたっぷりの日差し、
豊富な草地、豊かな水といった牛を飼育するためのいい条件がそろっています。
石垣牛はブランド牛のルーツ
もともと石垣島の牛は大変に品質が高く、
各地のブランド牛として育てられるための素牛(もとうし)として出荷されていました。
有名ブランド牛はもともとは石垣生まれ、というケースがけっこうあるのです。
石垣牛の人気のわけ
のびのびと育てられる牛は冬でもあたたかい気候のなかでたっぷりと草を食べて育ちます。
石垣島の牛は仔牛のときからしっかりと食べているので、
胃袋がおおきくて足腰のしっかりとした丈夫な牛に育ちやすいのです。
だからブランド牛を生み出している有名産地から素牛として人気があったというわけです。
沖縄サミットでの晩餐会
前から品質の高かった牛を、地域の畜産業の活性化のために生かそうという動きがおこり、
地元でブランド牛として肥育されるようになっていきました。
そして2000年7月の沖縄サミットにおいて石垣牛が晩餐会のメインディッシュに供されました。
これがきっかけになって評判をよび、知名度が大きく向上しました。
地元でも人気のある商品として定着し、さらに全国にも出荷されるようになっていきました。
石垣牛の味わい
仔牛のときにしっかりと食べた牛はよく育ち、肉質がよくなります。
石垣牛の味の特徴は、脂身が多すぎずさっぱりしているけれど、甘味のある味わいとなっています。
とろけるような食感や豊かな風味を持っており、
現在では沖縄県の特産品として人気を誇るようになっています。
旅行にいって石垣島など現地で食べるのも素晴らしい機会ですが、
通信販売でも簡単に味わえます。
数多くの有名ブランド牛の元として認められてきた味なので満足できるに違いありません。
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