日本でのシャポンの知名度とは
「日本で有名な鶏肉は?」という質問を投げかけたら、みなさんはどんな答えが出るでしょうか。
だいたいが、名古屋コーチンや比内鶏、薩摩地鶏などではないでしょうか。
それらも有名ですが、そんな中、今注目を集めているのがシャポンです!
近年、日本でも本格生産に乗り出している注目の鶏です。
シャポンとは
そもそもシャポンというのが、どういった鶏なのかよく分からないでしょう。
シャポンとはフランス語で「去勢鶏」。
フランスでは生産地や生産方法を厳選し、選ばれた去勢鶏だけに与えられる称号がシャポンです。
日本で言うところの銘柄鶏に近い存在ですね。
シャポンはどんな鶏?
シャポンの特徴は飼育期間がとても長いこと!
だいたい8ヶ月ぐらい飼育され、他の鶏より3ヶ月ほど飼育期間が長いのが特徴です。
そして、重さは3キロを超えていることが条件となります。
シャポンはフランス人もあまり食べられない高級鶏!
フランスでは、主にクリスマスにシャポンを食べると言われています。
七面鳥はパサついた味という印象が広がっており、シャポンの方が好まれます。
しかし、高級鶏なため、一般家庭に広まっているとは言えないような希少価値があります。
高級な理由は生産量の少なさ
シャポンはフランスの全土で飼育されているわけではなく、ヴァンテなどのいくつかの地区でのみ飼育されています。
しかも飼育期間に時間がかかるため、シャポンを育てるのは容易ではありません。
シャポンの飼育期間とは
通常の鶏は5ヶ月ほどで出荷されますが、シャポンは8ヶ月程度。
去勢後も長期の飼育をすることで、繊維の細かい肉質へと変化しています。
クリスマスシーズンに合わせて飼育するには、4月頃から飼育していなければいけません。
シャポンはクリスマスシーズン以外はほとんど食べられない?
フランスでは、「シャポンはクリスマスに食べるもの」、という慣習があります。
逆に言うと、あんまりクリスマス以外では食べられません。
クリスマス以外で出荷されること自体があまり無く、一部の高級レストランなどでしか、なかなかお目にする機会がないのです。
日本でもあまり食べられない?
日本でも徐々にシャポンが広がりつつありますが、高級鶏ということでなかなか手に入りません。
一羽まるまる手にする場合は、5万円程度してしまうことも!
そのまま食べるのはもちろんのこと、骨をダシとして使うこともできるなどその存在価値は希少です。
今後さらにシャポンが広がっていく可能性も!
現在、日本でシャポンを飼育しているのは鹿児島県です。
「シャポン鹿児島鶏」として、今、ブランド化を進めています。
また近年では、秋田の比内鶏を利用して、「秋田シャポン」の生産に取り掛かるなど全国的な広がりを見せてきています。
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