飛騨牛は一気に3倍の量に?
飛騨牛は2001年までは3000頭前後の出荷数となっていました。
それだけ非常に希少価値のある牛肉として認知されていましたが、2002年に一変!
飛騨牛として認められる肉質等級の条件が変わったのです。
肉質等級の条件が5から3以上に変更
これまで肉質等級が5の牛に限定されていた飛騨牛。
しかし、その基準を改正し、3等級以上のものも飛騨牛として売り出すことが可能になりました。
その結果、飛騨牛は1万頭を超える出荷数に!
3等級以上のものも飛騨牛として認定されることになったため、大幅にその量は増加しました。
今では飛騨牛のうち5等級が約3割強程度となっています。
4等級が4割強程度、3等級が2割強程度となっています。
5等級以外の飛騨牛の肉質とは
基準が大幅に下がったことで、「飛騨牛のレベルが下がってしまったのではないか?」という懸念の声も聞かれます。
しかし、しっかりと商品には何等級のものかラベルで記載してあるので安心!
今まで同様に5等級のお肉が良いという方は、しっかりと選別して購入することができます。
3等級でも良いお肉が食べられる?
3等級であっても、味や食感が明らかに劣るということはありません。
非常に厳格な基準を設けていて4つの判断基準のうち、1つでも等級の低いランクが付いていればその等級で決定されます。
つまり脂肪交雑、肉の色艶、肉の締まり具合が4、脂肪の色艶だけ3の評価の場合、それは3等級となります。
しかし脂肪の色艶以外は4の評価ですから、実際に食べても質の高さを感じさせてくれます。
飛騨牛は厳格なチェックをしているので品質も安心!
過去に偽装などの不祥事があった影響もあり、より一段と厳密なチェックが行われています。
それにより肉質等級の判断も非常に正確性があるといえるでしょう。
指定販売店リスト、指定料理店リストも明確になり、飛騨牛が安心して買える状況となりました。
値段と肉質を考えるなら飛騨牛!
各地にあるブランド牛肉の中でも、同じ肉質等級3でも良いものが多く流通しています。
それでいて、松阪牛や神戸牛に比べればやや安値の価格設定が多くなっています。
例えば、松阪牛や神戸牛でサーロインステーキ200gならだいたい5000円を超えてきます。
しかし、飛騨牛なら5000円以内で購入できるものもあります。
さすがに最上級品となるA5等級のものだと5000円以上の物が多くなりますが、それでもブランド肉の中ではやや安値の部類に入るでしょう。
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