地鶏とは
地鶏とは主に在来種を指していて、その土地の風土や環境で育った鶏のことを表しています。
他の地域から持ち込んだり、海外から輸入された種類を一切取り組んでいない種類の鶏ということですね。
例えば、「名古屋コーチン」などの代表的な地鶏は生まれも育ちも名古屋。
名古屋で生成、飼育され、出荷された鶏ということになります。
ただ、例えば大昔から外来種として持ち込まれた鶏かどうか、というところまでは判別が難しいですね。
そこは日本農林規格(JAS)の明確な定義はありません。
ただし条件がいくつかあって、地鶏として認められる条項がいくつかあります。
血統の50%以上の出生証明が認められる素びなを使っているかどうか
- 孵化てから80日以上の飼育期間が経過しているか
- 平飼いなどの自由な環境で飼育することができているかどうか
- 1平方メートル当たり10羽以下の環境で飼育されているか
といった条件が地鶏として認められるかどうかの判断基準に挙げられています。
ブランド鶏としての明確な基準はなし!?
全国的に地鶏が有名なものは、いくつかありますね。
代表的なものを挙げると秋田県の比内鶏、名古屋の名古屋コーチンなどがあります。
これらの銘柄がついた地鶏というのは、厳密な規定はありません。
すなわち、生産者や販売者が「ブランド鶏」として扱ってしまえば、現状は可能となっています。
それでもやはり、飼育期間の長さや飼育法によって肉質が変わってきます。
条件が整っていないのにブランド鶏として扱ってしまうと、不審の目で見られてしまうケースも・・・。
商品価値に見合わないと判断されれば、いずれ沙汰されていくでしょう。
そういった状況を踏まえ、十分な環境で飼育し、偽りなく表記することが大切になっています。
いくらブランド鶏と謳っていても、本当にしっかりとした飼育をされた鶏と比較すると、差異が出てしまいますからね。
しっかりと見極めて地鶏を購入すべき!
単純にブランド銘柄が付いていたからといって、安心すべきではないでしょう。
日本農林規格(JAS)が罰則を設けているわけではないので、偽った商品が世の中に出回っている可能性があります。
つまり消費者の見極めがとても大切になってきます。
例えば、普通の鶏肉は1キロで500円前後となっていますが、地鶏の場合は3000円ほどで、その商品価値はなんと6倍以上!
そういった状況が輪をかけてしまい、地鶏と謳っている業者がないわけではありません。
本当に安心感のある地鶏を入手したいのであれば、事前調査は必須です!
実際に鶏を飼っている現場を調査したり、これまでの販売実績を踏まえて入手することが大切です。
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