黒豚といえば、鹿児島の黒豚
黒豚というのは、豚の種類のうちの一つであるバークシャー種を指しています。
つまり全国どこにいても、バークシャー種であれば黒豚です。
鹿児島の黒豚があまりにも有名になってしまったので、鹿児島で飼育されているものが黒豚だと思っている人も多いかもしれません。
鹿児島以外の黒豚
ちなみに、黒豚はブランド化されていて、他の県でも有名な黒豚があります。
埼玉県の彩の国黒豚、岡山県のおかやま黒豚、香川県の讃岐黒豚なども有名です。
しかしそんな中でもやはり、鹿児島の黒豚が知名度も品質においても頭一つ抜けた存在というのは間違いありません。
肉の品質を見極める食肉市場でも高い評価を受けています。
鹿児島の黒豚は1種類ではない?
徹底的に肉質にこだわっている、鹿児島の黒豚ではパークシャー種というくくりだけではなく、さらに細かく分類されています。
鹿児島の黒豚にはサツマ、ニューサツマ、サツマ2001の3種類があります。
イギリスのバークシャー種と鹿児島のバークシャー種の掛け合わさったものなどの系統をサツマと呼んでいます。
もともとイギリス生まれのバークシャー種をベースに生成したものがニューサツマです。
そして、鹿児島で飼育されていた黒豚をベースに生成されたものがサツマ2001です。
鹿児島の黒豚は頻繁に品種改良を行っていて、研究開発を進めています。
赤身と脂肪分のバランスを考慮し、最適な品種開発を現在も調べています。
その結果、肉の臭みを抑え、肉繊維の細かな柔らかい黒豚が登場するようになりました。
今後、さらに肉質を上げた新たなブランドの黒豚が登場するかもしれませんね。
鹿児島の黒豚はどのぐらい出荷されている?
黒豚といえば、希少価値があってなかなか見ないという印象が強いかもしれません
実際、確かに他の豚と比べて市場に出回ってる数が非常に少ないです。
市場に出回っている豚肉が1600万頭程度と言われていて、そのうちの黒豚は80万頭程度。
実に5%程度しか黒豚は出回っていないんですね。
いわば、高嶺の花のような豚肉というわけです。
その中で、鹿児島の黒豚は約45万頭の出荷数を誇っています。
つまり、鹿児島の黒豚が全国で占めている割合は半分以上ということです。
相変わらず希少価値があるとはいえ、鹿児島の黒豚は10年前に比べて出荷数は倍増しています。
出荷数増加に伴い、今後、質の高い黒豚が一般家庭でも気軽に手に入れられる日が近づいていると言えそうですね。
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