桑の葉の主要栄養素
漢方では古くから薬草とされてきた桑の葉ですが、現在ではその詳しい栄養素が判明しています。
漢方薬の名にふさわしい、豊富な栄養素が含まれています。
まず目だって多いのがカルシウム、これは茶の木の茶葉の約5倍、そして鉄分が約2倍、他にナトリウム、ビタミンB1も豊富です。
また、食物繊維も豊富です。
茶の木の茶葉とは比べ物にならない量の食物繊維が含まれており、食物繊維豊富な野菜として有名なゴボウに近い割合で含まれています。
現代人に不足しがちなカルシウム
これらの栄養素の効能を見ていきましょう。
カルシウム、このミネラルの効能は有名です。
骨と歯をつくる素材となり、不足すると骨粗しょう症になります。
また、神経間の伝達にも重要な役割を果たし不足するとイライラしがちになります。
骨や歯を作ると言うことで成長期には重要な栄養素ですが、成長期を過ぎても定期的に摂取する必要があります。
それと言うのも、血中にカルシウムが不足すると骨からカルシウムが溶け出してそれを補うからです。
このまま放っておくと骨はどんどんボロボロになります。
そのため、骨を守るために常にカルシウムは補給する必要があるのです。
カルシウムは、海草や魚の小骨など日本食によく使われる食材には豊富に含まれる栄養素です。
ですが、日本人の食事が欧米化したことにより、カルシウム不足の日本人が増えています。
お茶を飲む時には要注意 鉄分とカフェインの関係
そして鉄分ですが、これはお茶において重要な要素となります。
鉄分は血液中に多く含まれ、体内に酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンの材料となります。
これが不足するとヘモグロビン不足になり、そしてヘモグロビンが不足することにより体で酸素不足になることで引き起こされるのがいわゆる貧血です。
茶の木のお茶にはカフェインが含まれるため、それを材料とするほとんどのお茶にはカフェインが含まれます。
このカフェイン、体内において鉄分の吸収を阻害することが確認されています。
そのため、普通のお茶を飲むと鉄分が不足気味になります。
お茶やコーヒーをよく飲む人が貧血気味になったり、「お茶に使うお湯は鉄瓶で沸かして鉄分を補え」という主張がありますが、それもこれが理由です。
桑茶にはこの鉄分が茶の木の茶葉の2倍含まれます。
さらに重要なポイントですが、桑茶はノンカフェインです。
そのため、カフェインに邪魔されること無く鉄分を補給することが出来るのです。
桑茶は現代向き?
このようにカルシウム、鉄分は体を健康に保つためには重要な存在で、なおかつ不足しがちな栄養素です。
前述の通り、桑の葉のお茶のカルシウムは普通のお茶の5倍、鉄分は約2倍。
桑の葉のお茶は現代日本人に不足なカルシウムを補給できますし、ノンカフェインで普通のお茶では取れない鉄分が豊富なのはお茶好きな人には見逃せません。
桑の葉のお茶は、お茶を楽しみながら、健康にくらせる素敵な存在なのです。
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