佐賀牛の特徴
佐賀牛とはJAグループ佐賀が管理する管内肥育農家で飼育された黒毛和種の和牛を呼びます。
厳しい基準をクリアした「佐賀牛」
牛取引規格において、肉質等級が5等級か4等級、BMS等級No.7以上を「佐賀牛」と呼びます。
佐賀牛の呼称制限の厳しさは、全国でも仙台に次ぐ2番目に厳しい基準を設けています。
「佐賀産和牛」と「佐賀交雑牛」とは?
最高級の肉質よりは劣る評価を得た和牛は、「佐賀産和牛」と呼ばれています。
佐賀産和牛は最高品質の佐賀牛に比べて評価が落ちるものの、佐賀牛に次いで評価されています。
「佐賀交雑牛」はホルスタイン種を母牛とし、黒毛和種の種馬の血を引く交雑です。
純粋な黒毛和種と異なりますが、ホルスタイン種の良い所を引き継ぎいだ佐賀ならではの牛肉です。
佐賀牛の歴史
昭和58年に若手肥育農家グループによって研究が重ねられ、佐賀牛の基礎が生まれました。
翌年、昭和59年には「佐賀牛」と命名され、出荷販売を開始しています。
佐賀県全体にて牛の資質が向上し、出荷数が上昇するとともにメディア戦略も始まります。
新聞、CMなどによって「佐賀牛」のブランドが浸透し、商標登録もされます。
現在では日本全国にブランドが浸透したのはもちろん、海外にも輸出されるようになっています。
佐賀牛の飼育方法
佐賀ならではの寒暖差の少ない温和な気候と澄んだ水と空気は、牛にとっても恵まれた環境です。
子牛は産まれた時から育ちやすい環境にて、優れた飼育技術によって育まれています。
さらに餌の配合にもこだわり、多種類の高い栄養価の原料をバランスよく配合しています。
数種を混合した混合飼料に加え、単味飼料、発酵処理をした発酵飼料を用いることもあります。
粗飼料として、繊維が多く、便通を良くする佐賀県産の稲わらを与えることもあります。
数種の餌と標準的な飼育管理体型表により、丁寧に育てられていることが分かります。
佐賀牛の味
肉質が柔らかく、美しい赤身に脂肪がきめ細やかに施された霜降りが特徴です。
風味がよく甘さとコクがあるため、ステーキはもちろん、しゃぶしゃぶにも良く合います。
佐賀牛の安全性
BSE検査システムにより、牛海綿状脳症を発症した牛が市場に出回らないよう管理されています。
JAグループ佐賀によるホームページでは個別識別番号による検索システムも導入されています。
番号を打ち込むことで消費者でも詳細が確認ができ、信頼感を高めています。
佐賀県内の生産農場についても管轄のJAが確認でき、生産者の個人名も記載されています。
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