仙台牛の定義

画像出典:仙台牛銘柄推進協議会
仙台牛は宮城県全体で出荷される牛の、およそ3割を占めています。
仙台牛の定義は黒毛和種であること、宮城県内で肥育された肉牛であることが条件です。
協議会が認めた市場や共進会などに出品されること、規格がA5またはB5に評価された牛であること。
また、仙台牛生産登録した農家が個体に合った適正な管理を行う必要もあります。
出生や育ちが明確であること、厳しい基準を満たし、高いランクに格付けされた牛であること。
これらを全てクリアした肉質の良い牛だけが「仙台牛」と呼ぶことができます。
「仙台牛」と「仙台黒毛和牛」
規格がC5からB3と評価されたものを「仙台黒毛和牛」と呼び、評価としては仙台牛を下回ります。
仙台牛と比べて味に遜色はなく、まろやかな味わいは仙台牛同様に賞賛されています。
産地仙台の特徴
宮城県は有名な米どころでもあるため、水も土地も質が良いのが自慢です。
牛がのびのびと育つことのできる自然環境も、良い肉質を生み出すためには大切なことです。
さらに仙台牛には有名なブランド米の稲わらをたっぷりと与えているため、栄養価も高くなります。
仙台牛は宮城ならではの自然と良質な餌に育まれた牛と言えます。
土地ならではの特性を活かして飼育していることから、基準通りの牛を育て続けることができます。
土地の恵みだけでなく、宮城の人の手によって、3年間大切に育てられているのも特徴です。
仙台牛の味
仙台牛の味は上質なことが特徴で、口に入れれば豊かな肉汁があふれてきます。
口当たりが良く、やわらかいのは、赤みと脂肪のバランスがとても良いためです。
高級和牛でありながらも、「仙台バーガー」というハンバーガーの商品化もされています。

画像出典:ロッテリア公式HP
仙台牛の歴史
仙台牛の歴史は、昭和6年に宮城県の畜産試験場での改良から始まっています。
牛の質を向上させるため、神戸牛の名牛を種馬として導入したことがきっかけです。
優れた種馬によって最高級の牛を作り出し、現代まで畜産されている仙台牛の源が生まれました。
神戸の名牛である「茂重波号」が先祖となり、改良の末に現在の仙台牛が生まれたのです。
「仙台牛」は平成19年に商標登録され、近年では海外にも出荷されています。
仙台牛の味と安全性
仙台牛は安全性についても重視し、こまかく審査されたうえで出荷されています。
生きている時に検査を行う生体検査や臓器ごとにチェックする内蔵検査などが行われています。
その他、数種の検査が行われ、BSE検査はもちろん、放射性物質検査も行われています。
放射性物質検査は宮城県からの委託によって行われ、全頭検査を行ったうえで搬出しています。
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