鹿児島の六白黒豚って?
鹿児島といえば黒豚が有名ですね。
鹿児島黒豚のことを、「六白黒豚」といいます。
六白黒豚の由来
全身は黒いものの、足先の4か所と鼻先と尻尾の先、合計6か所が白い豚なので「六白(ろっぱく)黒豚」と言われています。
鹿児島県における豚の食肉の歴史は古く、戦国時代から豚肉は大事な食糧でした。
約400年前に当時の琉球の島豚を鹿児島に持ち帰り、品種改良を重ねました。
また明治時代には英国のバークシャー種といわれる豚も導入され、従来からの鹿児島の黒豚との交配が行われました。
長い年月の中で品種改良が進み、現在の鹿児島黒豚のルーツができました。
六白黒豚の特徴
六白黒豚は1回の出産において8~10頭くらいの子豚が産まれます。
成長がやや遅く、約8か月かけて飼育され、出荷されます。
比較すると白豚のほうが成長は早く、生後約6か月で出荷されます。
また黒豚よりも多くの子豚を産みます。
そのため黒豚のほうが生産コストはやや高くなる傾向はあります。
六白黒豚のおいしさの秘密
コスト面ではやや割高でも六白黒豚に人気があるのは、肉の旨みや柔らかさに大きな要因があります。
「黒いダイヤモンド」と称されるほどの六白黒豚、そのおいしさの秘密を探ってみましょう。
六白黒豚の味わいって?
黒豚の肉はキメが細かいのでやわらかく、食べやすいという特徴があります。
肉のなかのアミノ酸や中性糖といったうまみ成分が多く、味わいが濃くておいしいんです。
また、豚肉独特の臭みがないので、雑味がなく肉の旨みを堪能できます。
六白黒豚とサツマイモ
六白黒豚を育てるための飼料にはサツマイモが使用されています。
サツマイモを食している豚の肉は肉質がよく、脂肪の融ける温度が高いので良質の脂肪がとけださず旨みを逃がしません。
脂肪が上質なので脂がベタベタせずにさっぱりしています。
しつこい味にならないので、どなたからも好まれる味です。
豚肉というとなんだか脂っこいのが苦手・・・という方でも六白黒豚を食べれば豚肉へのイメージが変わってしまうかもしれません。
サツマイモも鹿児島ではながらく欠かせない食材とされてきました。
まさに鹿児島の風土のなかで育まれた味と言えます。
六白黒豚を食べよう!
せっかくの黒豚ですから、肉そのものの味わいを楽しめる食べ方がおすすめです。
肉の味がしっかりとしているので、味付けはシンプルなものがマッチするようです。
六白黒豚のおすすめの食べ方
六白豚肉のやわらかさや旨みがしっかり味わえる食べ方としてはしゃぶしゃぶがおすすめです。
豚肉のとろけるような柔らかさやジューシーさを楽しめます。
夏なら冷しゃぶサラダにしても十分に食べごたえのある一品になります。
また豚肉といえばとんかつ、ジューシーなお肉をがっつり食べられますね。
六白黒豚なら脂身がしつこくないので、高齢の方やお子さんにも美味しく食べていただけます。
肉の旨み、味が濃いのでソースではなく、レモン汁やしょうゆなどと合わせていただくこともできます。
六白黒豚を食べたらうれしい効果が!
豚肉には牛肉の約10倍ものビタミンB1が含まれています。
ビタミンB1には疲労を回復してくれる効果があるので、積極的に食べたい食品です。
皮膚の新陳代謝を促進し、健康を維持する効果があるので美肌にも効果的です。
またビタミンEには抗酸化作用があり、血行をよくしてくれます。
美容や健康に気をつかう方にも納得して食べていただくことができます。
美味、そして健康や美容にもいい六白黒豚をぜひご賞味ください。
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