神戸牛を名乗るには?
神戸牛は但馬牛の中でも基準をクリアしたもののみが名乗れるというのは前述したとおりです。
その基準をご説明いたしましょう。
まず、但馬牛であること。
但馬牛を名乗るために、純粋な兵庫産の肉牛のうち若く優れた肉質であることが基準となります。
さらにこれに神戸牛の基準として、未経産牛去勢牛であることや、脂肪交雑が一定水準以上ある事が求められます。
未経産牛や去勢牛は肉の品質や風味に影響します。
脂肪が肉の味に影響するのは言うまでもありません。
但馬牛についてもっと詳しい内容は但馬牛とは最高級牛肉の元祖!にて記事にしています。
ランク
最近よくいい肉の代名詞として言われる「A5の牛肉」の数字の5やアルファベットのAとは、この肉質や脂肪交雑のことを指します。
この数値で行けば神戸牛は「B」ランク以上かつ「4」以上となっています。
「A5」だけじゃないんだ、と残念に感じる方もいるかもしれませんが、最高の「A5」だけに限ってしまうと今度は流通する量がごくわずかになってしまいます。
また、「B4」は肉質脂肪交雑共に平均水準以上であるため、十分に優れた肉質です。
神戸牛独特の基準として、あまり歩留重量が大きすぎないことが上げられます。
大きい方がいいのでは?というのは当然の疑問ですが、元々但馬牛は体格が大きくなく体格が大きく育ちすぎると返って肉のきめの細やかさが失われると言われています。
神戸牛育成の秘密
よく、ブランド肉で、「牛や豚に○○を食べさせています。」というアピールがあります。
どんぐりを食べさせたイベリコ豚や、チーズを作る時に出るホエー(乳清)で育てたホエー豚などがそれです。
牛の場合、「基本は草を食べさせているんじゃないの?」と思われる方は多いでしょう。
しかし、青草を食べさせて育てた牛は非常に草臭くなります。
これは海外産の牛肉に特に多いです。
海外の安い赤身肉を買ったら妙に臭みがあると感じた経験をお持ちの方もいるでしょう。
ではどうするか?
答えは、穀物や干草をメインとした配合飼料を与えるのです。
これらの配合飼料はカロリーが青草よりも高く、脂肪がきめ細やかに入ります。
もちろん変なにおいなどまったくしません。
神戸牛は青草を一切与えず配合飼料のみで肥育します。
栄養たっぷりの飼料で育てられた牛が、優れた肉質、味になるのは至極当然といえるでしょう。
さらに最上を目指す畜産家の中には、音楽を聞かせたり、毎日マッサージしてやるなどより愛情を注ぐ場合もあります。
神戸牛のおいしい食べ方
なんといっても肉のうまみをダイレクトに楽しめるものが一番です。
定番のステーキ
霜降りの特徴を生かして、ステーキはいかがでしょうか。
神戸牛の脂肪はオレイン酸が多く融点が低めですので、レアステーキでも十分に肉と脂のハーモニーが楽しめます。
もう一つ定番のすき焼き
また、すき焼きもお勧めです。
すき焼きは牛肉のうまみで他の具材を引き立たせる料理です。
これに神戸牛を使えば、そのうまみが他の具材に移って、普段と違った格別なすき焼きが楽しめます。
すべて神戸牛を使ってもいいですし、家族が多かったり、ご予算が厳しいという方は、
少しだけ神戸牛で後は安い肉でもかまいません。
最初に神戸牛を使うことで、そのうまみが鍋に移り、残りの具材やお肉もそのうまみで楽しめます。
贅沢なハンバーグ
ハンバーグの知名度は抜群ですが、神戸牛で作られたハンバーグはあまりありません。
なじみの深い食べ物だからこそ、贅沢を感じられます。
肉汁云々より、神戸牛が持つ極上の肉の旨みを堪能できる逸品です。
世界に認められた牛肉、神戸牛
神戸牛の美味しさは世界にみとめられています。
日本に住んでいてこれを食べないのははっきり損といえるでしょう。
普段はなかなか手が出ないという人も、お正月、お誕生日、その他お祝い事の日に買ってみてはいかがでしょう。
心に残る味であることはお約束します。
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