神戸牛と但馬牛は育ちは同じ
神戸牛と但馬牛で、飼育されていた地域や種類が違うということはありません。
兵庫県内で飼育された黒毛和種の牛は、但馬牛として扱われているケースが多くなっています。
その中で品質をチェックして基準を突破したもののみが神戸牛として扱われます。
但馬牛についてもっと詳しい内容は但馬牛とは最高級牛肉の元祖!にて記事にしています。
呼び方が違う?
決して肉質が悪いものを但馬牛と呼んでいるわけではありません。
歩留等級のA、またはBに評価されている牛肉も但馬牛と呼んでいます。
神戸牛はさらなる基準を突破!
歩留等級AまたはBという条件を突破し、さらにBMSの値が6以上の牛を神戸牛と呼んでいます。
BMSは脂肪交雑の値を示します。
簡単に言ってしまえば、但馬牛がAランクの評価だとすれば、神戸牛は特Aランクの評価。
良い牛肉の、さらにその上をいく牛肉と考えれば良いでしょう。
神戸牛と但馬牛、肉質の違いそこまではない?
神戸牛と但馬牛でBMSが5と6程度の違いであれば、素人ではまず見分けがつかないでしょう。
霜降り度合いが微妙に違いますが、目に見えて明らかに違いを感じられるのはBMSが5と10などと値が開いた時だけでしょう。
ジューシーさにやはり違いが!
口の中で、あっという間にとろけてなくなってしまうような感触を得たいのならば、やはり神戸牛!
特にBMSの値が8から9あたりになってくると、肉汁の旨みをとても感じさせてくれます。
非常に霜降りが細かく、見た目でも明らかに脂肪交雑が入っているのが分かります。
市販で販売されている?
BMSの値が8、9ぐらいは一部の店舗で流通しているケースもあります。
ただ、これ以上になると一流レストランやホテルでしか取り扱われていないぐらいの高級食材です。
一般家庭にはBMS6、7程度が多く流通しています。
神戸牛と但馬牛の飼育期間は同じ
但馬牛と神戸牛では飼育期間に差はありません。
肉質が良い神戸牛の方がそれだけ長い間飼育されている印象があるかもしれません。
しかし、脂肪交雑具合は同じ飼育期間でも牛によって、変わってきます。
運よく脂肪交雑具合が良くて神戸牛になるというよりも、神戸牛となる確率が高まるような飼育方法をとっています。
エサの研究、但馬牛の品種改良を繰り返したことによって神戸牛となる確率が高まりました。
5割以上が神戸牛?
神戸牛は非常に希少価値がある牛には違いありません。
しかし、但馬牛のなんと5割から6割程度が神戸牛として承認されています。
この割合は品種改良などが成功して、昔に比べて大幅に上昇したといわれています。
それだけ一般家庭にも、購入できる可能性が広がったと言えますね。
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