三田牛は長い肥育技術によって生まれた三田牛は、見事な霜降りを自慢としています。
肥育が特徴的でありながらも肉質は濃密で繊細な旨味を表現し、柔らかさも兼ね備えています。
日中の寒暖差が厳しい気候のため、肥育しても肉質が締まりやすくなります。
食通からの評価が高いのはもちろん、御成門の三田牛専門店がミシュランガイド東京2008でも紹介されたことがあります。
三田牛の産地
三田牛が飼育されている土地
三田牛が生産されている兵庫県三田市は自然豊かな田園都市で、三田城の城下町として有名です。
六甲山地の北側に広がる土地は、かつては農村地として栄えたほど肥沃な大地です。
現在は阪神間の衛星都市として発展を進めていますが、山岳地が多く、農業地も多く残っています。
野菜や三田米を特産品とし、三田牛の生産、発展にも積極的に取り組んでいます。
寒暖差が激しく、澄んだ空気とミネラルの豊富な水は農作物のみならず、牛の育成に適しています。
三田牛の歴史
三田米が有名な現三田市周辺に位置する旧有馬郡は、年貢米を牛に荷負わせていた歴史があります。
当時は藩主が牛の肥満度で農業への熱心さを測っていたため、牛は大切に育てられていました。
そのため、江戸時代から牛を肥らせる習慣が行われ、現在の三田牛の技術へと引き継がれています。
三田牛の発展
明治維新後には神戸が開港されたことをきっかけに、食肉の需要が一気に高まりました。
食肉用ではなかった三田牛は当時から味の評価が高く、多くの食肉業者が買い付けました。
その味は一気に広まり、神戸ビーフの元祖は三田牛と言われるほどになったのです。
三田牛の特徴
三田肉と三田牛
牛肉として流通する時点では、三田牛は「三田肉」という呼称が使用されています。
飲食店などで流通する名前、ブランドとして認知されているのは「三田牛(さんだぎゅう)」です。
「三田肉」「三田牛」ともに平成19年に商標登録がされており、商標権が得られています。
三田肉流通振興協議会とは
三田牛が神戸ビーフに埋没されないよう、1986年に三田肉流通振興協議会が設立されました。
厳しい基準を設け、協議会の基準を合格しなければ三田牛と呼ぶことは叶いません。
素牛は但馬牛とし、三田市内生産者および指定生産者で長期間飼育されることが条件にあります。
三田牛は三田肉流通振興協議会が指定する販売店・飲食店でのみ購入、飲食することができます。
品質保証を行い、ブランド強化を行うことで消費拡大と三田牛の復興を目指しています。
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