生姜の辛み成分3種類
健康にいいと言われる生姜、様々な効果が知られています。
生姜の成分はほとんどが水分なのですが、わずかに含まれている辛み成分にこそすぐれた効果が含まれています。
生姜の成分を分析すると、辛み成分が約250種類、香りの成分は約50種類も含まれています。
そのなかでも特に効果を認められている辛み成分が3種類あります。
ジンゲロールとは
生の生姜には、ジンゲロールと言われる成分が多く含まれています。
薬味の生姜などいただいたときにピリッと感じる辛みの成分です。
強い殺菌効果や発汗作用、体を冷やす作用があります。
刺身の薬味やお寿司のガリのように魚介類をいただくときに生姜を添えますね。
魚の生臭さを消してくれる利点もありますが、強い殺菌効果で食中毒を防いでいるのです。
日本での昔ながらの知恵のひとつです。
また、風邪の引きはじめにも有効です。
手足など末梢の血管を広げることで血流をよくして、発汗を促してくれます。
汗をかいて体の熱を下げてくれるので、風邪のときには解熱の作用があります。
そのほかには吐き気を抑えたり、胃腸の働きを整えてくれたりする働きがあります。
ただ、空気に触れていると酸化してしまい、せっかくの成分が変わってしまいます。
なるべく食べる直前にすりおろしたりスライスしたりしていただくといいでしょう。
⇒生の生姜に含まれるジンゲロールはバイ菌をやっつけてくれる!
ショウガオールとは
生姜を加熱する、または乾燥させることで脱水反応によって作られる成分が、ショウガオールです。
ジンゲロールよりも刺激の強い辛み成分でじわじわとした辛みがあります。
体をあたためて冷え症を改善したいなら、ショウガオールが効果的です。
ショウガオールは胃腸の血管を刺激して広げることで血流をよくしてくれるので体を奥深くからぽかぽかとあたためてくれます。
あたためてくれる効果は3時間程度はつづくので、冷え症や肩こり、むくみなどに有効です。
脂肪の燃焼を促す効果もあるので、ダイエットにも嬉しいですね。
⇒生姜を加熱・加熱させて生成されるショウガオールで体ポッカポカ!
ジンゲロンとは
ジンゲロンは長時間の加熱によりジンゲロールから分解して作られます。
かなり強い辛み成分です。
血流をよくして体をあたためる効果があります。
頭痛、肩こり、冷え症の改善や脂肪の燃焼に役だってくれます。
生姜を上手に使うには
「食べる万能薬」といわれるほどの生姜、食べる目安やポイントを知っておくともっと上手に使えるでしょう。
香り成分について
生姜のつんとした香りも大事な特徴です。
食欲を増進させる効果があるので夏バテを防ぐのにとても有効なんです。
解毒、消炎作用もあるので健康に役立ってくれる食材です。
1日に食べる目安は?
1日あたり10gくらいをとると健康に役立ちます。
スライスしたものなら6枚くらい、すりおろしなら小さじ1杯くらいです。
生姜を使うポイント
古くから健康にいい、薬効があるとして世界中で重宝されてきた生姜、老化防止やダイエット、疲労回復など嬉しい効果がたくさん含まれています。
ただ、生の状態と加熱・乾燥した状態では効果が変わってくるので改善したい症状に合わせて上手に活用する方がいいでしょう。
参考記事
■永谷園生姜部
■わかさ生活
■NEVER
■J-medical
■生姜効能.com
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